革の十戒 |革製品を永く使って頂くために知ってほしいこと

この度は鶴革工房製品をご購入いただき誠にありがとうございます。

もちろん、検索で来られた革製品が好きな人にも読んで頂きたい内容になっておりますので、どうか最後まで目を通して頂けたら幸いです。

革の十戒

買い主様が手にしたヌメ革(植物タンニンなめし)にはメリット・デメリットがあります。

ですが以下の10個の特性を理解して頂ければ、今後あなただけの最高のパートナーになってくれることでしょう。

1⃣傷付きやすいです

私(ヌメ革)はちょっとした事ですぐに傷付きます。購入後すぐに傷が付くと落ち込んでしまう事もあるかも知れませんが、あまり気にしないでください。

2⃣濡らすとシミになります

私は雨や水滴が付くと、そのままシミや跡になる場合があります。

気付いた時は出来るだけすぐにふき取ってください。それでも気が付くのが遅くなりシミになる時があるかも知れませんが、自分を責めないでください。

3⃣天然素材です

私は革になる前は皮でした。

動物時代は喧嘩もしたし、有刺鉄線にからまったり、虫にさされたり、やんちゃをしてました。だから革になった今の私の姿にはその名残があります。

4⃣色が変わります

私はいつまでも新品の時の色は保てません。買い主様と一緒に時を過ごした分だけ色が変わります。

でも時折、そんな私を嬉しそうに眺めてくれるのがとても幸せな時間です。

5⃣洗わないでください

買い主様の洋服と同じくらい、いつも一緒に過ごしてますが、私のことは洗わないでください。汚れが気になる場合はブラッシングやクロスで日頃から手入れしてくると嬉しいです。

6⃣アルコール消毒はやめてください

染色された革は色落ちてしまったり、ツヤが無くなってしまいます。

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7⃣長期間の保管場所には気を付けてください

ついこの間まで使ってくれていた私の体には買い主様の湿気が含まれています。この状態で机の引き出しや箪笥の中など、通気性の悪い場所に置いておかれると間違いなくカビます。長期保管する時は風通しの良い環境でお願いします。

8⃣たまに栄養(油分)をください

私は乾燥が苦手です。買い主様が触れてくれる時の皮脂からでも栄養(油分)を補給できますが、ツヤが無くなってきたり、パサついてヒビ割れのような物が見えてきたら危険信号です。保湿クリームを忘れずに補給してください。でも塗りすぎにも注意です。

9⃣糸や金具は壊れても革はまだ使えます

私は買い主様が使い続けてくれる限りずっと一緒です。でも使っている途中で、糸が切れたり金具が壊れることもあるかも知れません。そんな時は修理してもらえので安心して問い合わせしてみてください。

🔟私の寿命はあなたが決めてください

私は長く使えば使うほどアジが出て愛着が沸く存在になるそうです。それでもいつかは、お別れする時がくるのかも知れません。どんな形でお別れする時がきたとしても、私はこれまで大切に使ってくれた買い主様のことは一生忘れません。

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