【withコロナ時代】革製品への除菌はする?しない?

除菌革

革にもウイルスは付着するの!?

本格的にコロナ禍になり1年が経ちました。

マスクを着用して外出するのが当たり前の日常。

1年もウイルスと共に過ごしてきて、このテーマは今更かも知れませんが、一革職人としてどう思うか述べさせて頂きます。

皆様は愛用する革製品への除菌や消毒はどうされてますか?

これは、普段の生活において気にするか、気にしないかの個人差がある話かもしれませんが。

革製品にもウイルスは付着していると考えるのが、正しい畏れ方なんでしょうね。

私自身はこの一年、自分の愛用する革製品を除菌シートで拭いたりスプレーを吹き付けたことはありませんでした。

妻に危うく拭かれそうになった時も「やめて!!」と防いでましたし。

やめて

革好きな人なら、ご存じの通りヌメ革は雨や水に濡れればシミになります。

これが少し使い込まれてアジが出てきた状態ならまだ諦めがつきますが、新品時に水シミを付けてしまった時はショックでしばらくへこみますよね。

その発想から、私はどうしても使っている革製品を除菌とは言え、拭いたり濡らしたりと言う行為を受け入れられません。

だって革が可哀想・・・

革製品だけ消毒したって意味はない

こんな記事を書いたのも、妻は毎日のように私が誕生日プレゼントで作ったスマホケースを除菌ペーパーで拭いているので、その結果がどうなっているのか知っているからです。

ドキ!

もう、完全に光沢感が無くなってます。

特に染色された革は染料や顔料を塗布されているので、アルコール(エタノール)を使えば色が落ちたりツヤが消えたりするのは当然です。

一般ユーザーの方が認識をしていない事もあるので、そこはしっかりと普及に努める義務があると感じます。

例えばこんな記事があります。

JLIA一般社団法人日本皮革産業連合会のサイトに寄稿された記事↓

村木るいさんの「人に話したくなる革の話」/コロナウィルスと革製品の話

以下引用↓

ウィルスの付着はどこにでも起こりえます。手すりドアノブは言わずもがなですが、お使いのスマホ・手帳・鞄・靴・服、などあらゆるものに付着し、数時間~72時間生存する可能性があるわけです。だからこそ、「革製品だけ消毒してもあまり意味はない」わけです。消毒するならばありとあらゆる品を消毒し、手で目鼻口などの粘膜部分に触らないことです。

村木るいさんの「人に話したくなる革の話」/コロナウィルスと革製品の話

開き直るわけではありませんが、私も革製品だけ消毒してもあまり意味がないを採用します。

私なんてスマホをいじった直後の手で目鼻口触りまくりですよ。

知識として知っていて損はないこと

そうは言っても、まだまだコロナと隣り合わせの生活は続きそうです。

色々と「革製品 除菌」等で検索をすると、それに対応した製品を販売しているサイトも見つかります。

最終的にはご自分の判断で選ぶしかないと思います。

日本革類卸売事業協同組合レザーソムリエ事務局が発行した臨時特別号がとても分かりやすいのでリンクを貼っておきます。特に小売りをしている人にもお勧めです。

新型コロナウィルス感染症対策と皮革 – レザーソムリエ

昨年9月販売して即完売した土屋鞄製造所が考案した抗ウイルススプレー

【土屋鞄】通学やおでかけに「安心」を届けたい!革の色落ち心配なし!ランドセルや革鞄に使える抗ウイルススプレー「6hr.」新発売

最後はシミになってしまった革製品を補修修理を専門にしているお店

ミスターミニット

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