鶴革工房の革職人鶴川です。
昨年(2023年)は7年ぶりにして欲張りに欲張り4回もイベント出店を試みました。
お陰様で色々と勉強にもなりました。
今年も出店しますが、今後は年一回のペースで頑張ろうと思います。
そこで、今回はイベント出店を考えている作家さんに向けて、レザークラフト作家が準備した物、かかった費用と気が付いたことをシェアさせていただきます。
クラフトイベントはどうやって探す?
ちょっと、その前にクラフトイベントってどうやって探すの?
どうもウッシーさんお久しぶりです。
自分が出店できるイベントを見つけないことには準備もへったくりもないじゃない
はい、その通りです。手っ取り早いのは、自分が気になるイベントの運営さんのSNSアカウントをフォローすればいいんですけどね。でもとりあえず自分の住んでいる地域や近県で行われているイベントを探すのにおすすめのサイトのリンクを紹介します。
おおすごい!全国のクラフトイベント情報が載ってる!
先ずは自分の住む県内のイベントから探してみるといいと思います。
そして、可能であれば同じ主催者のイベントを下見しておくこともお勧めします。
イベント出店で用意する物
ここからは私が用意した物を紹介します。
これから購入するならサイドシートが付属しているテントがいいと思います。
別売りで購入すると高くつくのと、テントが廃盤になるとサイドシートのみの購入が難しくなる場合もあるからです。
ちなみに横幕(サイドシート)にはデメリットがあります。
デメリットは横幕をしていると、歩いてくるお客様は正面に来るまでお店の様子が分かりにくい。
私が横幕を用意した理由は革製品は雨や日差しに弱いからにつきます。
例えばイベント開催中に突然の気候変動で最悪小雨や突風が吹くことも。
仮に晴れたとしても夏の日差しは強すぎるので革製品の日焼けだけは避けなければいけません。
新品なのに「もうエイジングしてる?」と言われてしまいます。
ちなみにだいたいのイベントが出店区画3m×3mとなっているので多くの出展者そんが最大サイズのタープテントを用意している感じです。
こちらはイベント運営側のルールによって要不要があるかと思いますが、私が出店したイベントでは一ヶ所10kg(合計40kg)の重さでテントを固定するよう指示が出ていたのでウォーターウェイトを購入しました。
こちらもイベント出展においては必需品でした。やはり荷卸しした場所から設営場所が近いとは限らないので、駐車場から現地まで荷物を乗せて運ぶのに重宝します。また、天板を乗せればディスプレイやテーブル代わりになったりするので便利です。
イベント上級者の作家さん達はディスプレイも含めて自作のテーブルや棚など実店舗さながらのクオリティで設営されていたりしますが、私はとにかく持ち運びが楽な方を選びました。
そうなると、やはりアウトドア用の折り畳みテーブルになります。
アルミ製で軽いし安いし壊れにくい。
近所のホームセンターでも売っていますが、Amazonのタイムセールを狙えば3,300円前後で買えたりします。
ついでに折り畳みのチェアも揃えました。やはり待機時間が長いとずっと立ちっぱなしとはいかない時もあると思うで揃えていて損はないアイテムです。
先ほど紹介したアルミテーブルもテーブルクロスをかけてしまえば、安っぽさも軽減されかつ自分だけのお店のテーブルへと早変わりです。
私が購入したのは一見リネン風な素材に見えるのですが、防水加工された水を弾いてくれるテーブルクロスです。
手触りは何となく給食の時に机に敷いていたヤツに似てます。
でも、防水にしておいた方が万が一天気が崩れた時に被害が最小限で済みますので、購入して良かったと思うアイテムです。
品物を運搬する時に収納する保管箱も購入しました。
折り畳みにしたのはイベントがない時は折りたたんで収納できるし使わない時も邪魔にならないからです。
しかもこのコンテナボックスは天板もオシャレでそのままテーブルがわりにもなる優れものでした。
イベント時は何かとバタバタしがちです。ましてや初めてとなるとお金のやり取りは緊張してしまうもの。
暗算で出来てしまう計算なら問題ないですが、複数点購入してもらったときなどは、必ず電卓で計算をして合計金額をお見せするのが良いでしょう。その際、なるべく金額の表示が大きい物が見やすくて親切です。
これに関しては今後の出店頻度などを考慮した上で購入するか決めていただければと思います。
検索すると色々と出てくると思いますが、私は端末買い切りで手数料も安く、振り込みまでの期間が短いsquareを選びました。
ただ、クラフトイベントに関しては全てのお客様が大金を持ち歩いているとは限らないので、現金以外の決済方法を提示してあると、購入してもらえる確率は上がります。私の場合は売上の4割近くはカードやQR決済でした。
出店費用及び準備に要した経費一覧
☑︎出展費用 8,000円(イベントによって違います)
☑︎square端末 4,980円
☑︎タープ用オモリ 4,980円
☑︎ショップカード 3,100円
☑︎日除サイドウォール 8,140円
☑︎折り畳みテーブル 4,980円
☑︎折り畳みチェア2脚 3,000円
☑︎折り畳みコンテナ2つ 4,560円
☑︎アウトドアワゴン 8,900円
☑︎テーブルクロス 1,881円
☑︎電卓 574円
合計金額→53,095円
イベントの選び方と相性
イベントに選び方とか相性なんてあるの?
作家さんによって違いはありますが、相性はあるんです
ワンポイントでもお伝えしましたが、興味のあるイベントにはエントリー前に同じ運営のイベントを下見したほうが良い理由と共通する部分かと思います。
選び方のポイントは4つにまとめました。
- イベントのジャンルや世界観は?
- 運営側の熱量は?(SNSの活用や宣伝告知など)
- 客層は?(年齢や性別など)
- 開催場所は?
イベントのジャンルや世界観は?
イベントにテーマ(ヨーロッパの田舎)やジャンル設定(骨董アンティーク、古着など)がある場合は自分の作風に合わない事もあります。
なので初めて出店する場合は比較的ハードルの低いジャンルフリーのイベントがいいでしょう。
ただし今現在クラフト作家市場は競争が激しいレッドオーシャンです。
素材が被る作家さんもいるはずです。
でも必ずしも競争相手が多い=売れないとも限らないと思います。
クラフトイベントでお買い物をするお客様は作品よりも作り手の人柄やその想いも見てくれてます。
運営側の熱量は?(SNSの活用や宣伝告知など)
出店手数料はバラつきがありますが、高い安いに関係なく。
運営主催者のSNSの投稿内容を確認すると良いでしょう。
運営さんによっては出店作家の紹介だけして、イベントの集客は作家に丸投げのような場合もあります。
客層は?(年齢や性別など)
開催場所と客層は比例すると思いますが、クラフトのみの単発イベントだと年齢層は高めになる気がしました。
あと女性の方が多いかも知れません。
これはあくまでも私のブースに立ち寄って下さったお客様の層なので全体の割合に当てはまっていないかも知れないので参考程度にお願いします。
いずれにしても客層を見極めないと残念な目に合う場合もあります。
不思議な物で知名度や集客力のある作家さんでも、「あのイベントに出店したけど相性が合わなかったから、次は出ないかな」なんて声を聴きました。
開催場所は?
階催場所選びも大事な要素になります。クラフトイベントの多くは屋外なので、天候のリスク(途中中断、中止、延期等)は避けられません。
- 道の駅の敷地内
- 運動公園の芝生広場
- ショッピングモールなど複合施設の一角
人が多く集まる場所なら良いかというとそうでもなさそうです。
自分がお客様の立場になった気持ちを考えると分かりやすいと思いますが、例えば道の駅とコラボして開催されたイベントがあっても、そこに来るお客様の目的はマルシェではないということ。
ぶらっと立ち寄って「お、ハンドメイドイベントやってる!ちょっと覗いてみるかな」
となるのは稀だと思ったほうがいいです。
現在、ハンドメイド界隈は本当に真っ赤かのレッドオーシャン超激戦区。
同日に別な場所で別なクラフトイベントが開催されているのは当たり前になっています。
それでも多くの作家さんが出店するのはお客様と対面でしか得られない生の声や作家さん同士の横の繋がりも持てるからなのかな個人的に思います。
イベント出店のお知らせ
最後に私が出店するイベントの告知させていただきます。
来月11月16日。昨年もエントリーしたTANOKURA100人展IBARAKIvol.6に出店します。
私にとってはとても相性も良く、何より開催場所は地元で近いことが最大のメリット。
運営スタッフの皆さんもとても親切でテキパキしていて安心してイベントに参加できます。
ぜひお近くの方は遊びにいらしてください。
開催日時:2024年11月16日(土)10:00〜16:00
【雨天の場合は中止もしくは途中中断となることがあります】
開催場所:笠間芸術の森公園 イベント広場
〒309-1611茨城県笠間市笠間2345