革製品は本当に一生モノか?寿命を考えてみた

革好きな方は、気に入った革製品を手にした時によくこう言います。

「これは一生モノだね!」

「一生大切に使います!」

等々・・・

そんな風に言われるのは作り手としては素直に嬉しいです。

でも、正直なところ、そんなに気負いしないで使ってもらいたいです。

男女にも別れがあるように、大切にしていた革製品ともお別れをする時が必ず来ます。

・もう飽きた


・他に好きな財布が見つかった


・ボロボロになってきた


・失くしてしまった


・用途に合わなくなった


・洋服と一緒に洗濯してしまった

人それぞれ、様々な理由で・・

だから、もっと気軽に肩のチカラを抜いて好きな革製品との時間を楽しんでもらえたらなと思います。

とは言っても、物によっては決して安い買い物ではありませんから、大切に手入れをしながら、使いますよね。

手入れをすれば、愛着も湧きます。

気がつけば5年・10年経過していた!

なんてこともよくあること。

大切な革製品を一生モノたらしめるのも使う人の愛情次第ってことなんでしょうね。

先日、約4年前に2つ折り財布の注文を下さったお客様(地元の友人)から、突然

「実は財布を買い換えまして・・・」

と、報告をされました・・・

(わざわざそんなことを言わなくてもいいのに、まじめだなぁ)

「長財布にしたんです」

(そっか・・・ウチじゃ高いから、既製品に乗り換えたのね・・笑)

「奥さんからプレゼントされたんです」

(それは仕方がない・・・)

折角なので、その友人が今まで使っていた二つ折り財布を回収させてもらいました。

ふむふむ、4年間使用された財布のダメージは・・・・

ほとんど無い!

使用感がハンパない位で目立ったダメージ(ほつれ・破れ・ホックの故障)
は有りません!

つまりまだまだ現役でいける!

けど引退

大切に使ってもらってたんだね・・

良かったね・・

4年間お疲れ様でした。

しんみりしちゃいました(笑)

この記事をお読みになっている中にも当工房のお客様がいると思いますが、

事前にご連絡頂ければ、不要になった当工房の革小物はエイジングサンプルとして保管しますので、お申し付けください。※その際の送料はご負担願います。

たとえ、数ヶ月だったとしても革が好きな人と一緒に過ごせた時間があったというだけで、私はとても幸せです。

世の中には星の数ほど、革製品を扱うショップや個人の革作家さんがいるにも関わらず、鶴革工房を選んで下さっているわけですから。

日頃のご愛顧とご縁に感謝です。

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