革はどの部位がお好きですか?
いきなりそんな事を聞かれても、焼肉なら答えられるけど、
今回の記事は革製品好きな人にも、これからレザークラフトをしてみようかなと思っている人にもピッタリな内容にしました。
どうぞ最後までお付き合い下さい。
「あの〜すみません、この財布はどの部位で作られたんですか?」
こんな質問されたら、ショップの店員さんもタジタジだろうなぁ。
焼肉に部位があるように牛革にも部位があります。
牛革の部位とは?
牛革の場合は牛一頭分がこちら↓
ここから取れる革は二枚。
背中で二分割にします。
これを半裁と呼びます。
そして、部位ごとに分けると↓
・ショルダー
・ベンズ
・ベリー
それぞれに革材料として適した役割があります。
ベンズ
ベンズは牛の背中からお尻にかけて一番繊維も詰まった強度の高い部位。
主にベルトやストラップに適しています。
ショルダー
ショルダーは文字通りの牛の肩。
それはつまり牛が頻繁に動かす部分でもあるためシワやトラ模様など特製が強かったりします。
でもベンズと同じく繊維の詰まった丈夫な部位には変わりないです。
ベリー
ベリーは牛の下腹部分、人間に例えるなら中年太りしたオジさんのお腹の皮?
ブヨブヨにたるんだ部位は繊維密度も低く伸びやすく耐久性も低いです。
作品作りにおいてはどの部位も使い方次第で無駄なく使えます。
食肉として流通している牛の皮から作り出される副産物が革ですからね。
大事に残さず使うのが牛さんへの供養。
そんなベリー部分をヤフオクでお得にゲットし、この数ヶ月制作していたのがこちらのアイテムでした。
ベリーを使った作例集
トレイ |
お皿 |
角トレイ |
ミニ小鉢 |
ベリーといってもベンズ側に近い部分は密度もあるので、様々な形に型出しをしてみました。
個人的にはベリーは原厚(漉加工前の厚み)に近い方がいいと思ってます。
それは革は薄くすればするほど強度は弱くなるので、ベリーは特にその弱点を補うために出来るだけ厚みを残して作品に活かしました。
もしこれから、レザークラフトを初めてみようかなと思っている方は革の部位についての知識は抑えておくとより楽しめるはずです。
そのためにも、先ずは半裁を購入することをお勧めします。
半裁はちょっと手が出ない場合は半裁ハーフもありますよ。
伊藤登商店さんではハーフサイズをよく取り扱っています。
端から端まで触ったり、引っ張ったり、匂いを嗅いだり、頬擦りしたり(顔の脂がつくからやめましょうw)
見て触って革の特性を肌で感じるのが上達の近道です。
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