ステンレスの芯入りの革靴べら
革職人のブログですからね、レザークラフトで検索して来てくれる人の役に立つ情報もご用意している所を見せなければ。
レザークラフトを始めたばかりの人なら一度は作ってみたくなるのが靴べらではないでしょうか。
過去記事にもあるのですが、今回はステンレス製の芯を入れた革靴べらの作り方を紹介します。
ちなみにレザークラフト材料にもステンレス素材の物が用意されています。
協進エルさんのは買っても400円もしないんですけどね、まずは練習用として100均ダイソーで買えるステンレスキーホルダーを使いましょう。
先ずはパッケージから取り出したらキーホルダーは外しましょう。
9.5cm×5cmの革を2枚用意して、片面にボンドを塗ってから貼ります。
位置に注意して置きます。
しっかり圧着した後に中芯に沿って先の丸い物(コバスリッカーなど)を使ってガイドラインを引きます。
このガイドラインは最後に切り出す時の目印になります。
刻印した所が濡れていますが気にしないで下さいw
目打ちで穴を開けて縫い穴を開ける
次はステレンスの芯に沿って目打ちを打ち込みます。
カーブは2本目を使います。
目打ち完了。
手縫いと切り出し作業
次はステッチを入れます。
一針一針を均等な力で縫うことがムラのない仕上がりの基本です。
糸入れ完了です。
続いて、ステッチを入れる前に引いたラインに沿って革包丁で切り出します。
1発で切り出せると気持ちいいです。
最初の頃は包丁の角度を意識しすぎたり、断面が斜めになったりするかも知れません。
私も最初の頃は余白を多めに取ってしまったり、切り出した後に微調整することばかりでした。もし靴べら製作にハマったら沢山作ってみてください。
なんでもそうですが、作った数だけ技術が身につき自信に変わります。
振り返ればこの10年、私が一番作ったアイテムは革靴べらかも知れません。
ヘリ落としとコバ磨き
切り出したら、ヘリを落とします(いわゆる面取りです)
ヤスリで荒らしながらコバを磨きます。♯400→♯600→♯800
ジョイントパーツ作成
次にこの靴べら本体に二重リングを取り付けるためのジョイントパーツを作ります。
※この方眼紙は後で調整してます。
幅12ミリ×長さ45ミリの革を2枚貼り合わせます。
貼り合わせる際に少しくの字で貼ります。
当然ですが、このパーツもコバ磨きを忘れずに。
本体とジョイントパーツに穴を開けてカシメを取り付け。
真鍮二重リングは20mmを使用しています。
真鍮カシメは両面足長です。
金具の打ち込み、完成!
打ち込んで完成です。
どうですか?
このダイソーのステンレスキーホルダーはやや小ぶりですが、レザーキーホルダーにしてしまえば十分オシャレなアイテムとして通用すると思います。
今回は二重リングでしたが、リングをナスカンにしてもいいかも知れませんね。
革の色、糸の色で様々なカスタマイズが可能なアイテムになるのではないでしょうか。
端折ってる工程もあったかも知れませんが、これからレザークラフトやってみたいと思っている方の一助になれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
参考までにレザークラフト材料ショップのリンクを貼っておきます。