【レザークラフト・コバ磨き】 電動ミニルーターは神道具だった

レザークラフト をしている人なら誰もがこだわるコバ(革の切り口)の仕上がり。

革小物を製作する上で一番時間を割いている職人さんもいるほど、奥が深い工程。

それがコバ磨きです。

ウッシー
ウッシー

あれ?鶴革さん、コバ磨きは機械には頼らないって、手作業でやることに意味があるって

言ってましたよね?何ですか今回の記事?

鶴革工房
鶴革工房

あ、ええ、まあ…

そんなことを言っていた時もあったような…汗

で?買っちゃったんですか?電動ミニルーター

はい、買いました。

今回はその電動ミニルーターを紹介します!

レザークラフトのコバ磨きとは?

コバの仕上がりがその作品の魅力を決定づけると言っても過言ではないと思っています。

また、その革職人さんの人柄まで分かってしまう気がするのは、同業者だけかと思いますが笑

コバ磨きの役割は簡単に説明します。

・革の切り口を磨いて整える

・見た目の美しさ

・貼り合わせた部位の合わせ目を無くす

こんなところでしょうか。

私はレザークラフト歴13年ですが、これまで手作業で専用工具を使ってコバ磨きをすることにこだわってきました。

おなじみの道具。スリッカーとへり磨き。

手作業の場合は直接道具を手で持ってひたすら磨くだけですね。

シャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカ…….

コバ磨きは3段階ぐらいに分けて切り口の目を整えるのが普通です。

コバ磨きは検索をかけるとたくさん出てきますが、革職人さんの数だけやり方があります。

コバ磨きに終わりはなしと言われてる通り、自分が納得いくまで磨くしかありません。

それがコバ磨きです。

電動ミニルーターの選び方は?

電動ミニルーターで検索をするとピンからキリまでたくさんありますね、Amazon内だけでもありすぎてどれにしたらいいのか悩みまくりかも知れません。

予算で探すのか、安心と品質で探すのかで選び方が変わってくるかと思いますが、私はこの後紹介する物は初めて購入した物になります。

ブランドはともかく使用するビットも含めてミニルーター選びの参考にしてみてください。

回転数を調節できる物が良い

電動ミニルーターの代表的な銘柄といえば。

株式会社キソパワーツールのプロクソン

私が購入したこのモデルは型落ちなんですが、数あるラインナップの中でも回転数を調節できるモデルがオススメです。

このモデルの仕様は下記の通りです。

  • 回転数/8,000〜18,000min(回/分)
  • 定格時間/15分
  • 寸法/長さ220mm・太さφ39mm・重さ250g

コバ磨きで連続15分以上回すことは流石にないかと思いますが、量産作業する際は注意が必要です。

では、なぜ回転数を調節できた方が便利かというと、早すぎるとコバを焦がす可能性があるからです。

これはMAX回転で2〜3分ルーターを当てた様子です。

大げさに見えるかも知れませんがこんな感じになります。

染色されたヌメ革によっても違いはあるかも知れませんが、ナチュラル(生成)はほぼ間違いなく高回転で当てすぎると焦げます。

ルーターのビット選びは?

では、ミニルーターの先端に取り付けるコバを磨くためのビットは何を買えばいいのか?

私が購入したのは下記の4種類。

右から、

  • nijigamitool製コバ磨き先端工具(溝幅2mm-3mm-4mm)
  • nijigamitool製コバ磨き先端工具 筒型
  • 中国製コバ磨き2セット

最初に購入したのnijigamitoolさんの2種類だけでした。

何となく大きさのバランスも小ぶりで使いやすいと思ったからです。

ところがやはり、厚手の革のコバを磨く際には少し溝幅が頼りないことに気付き、デカすぎると評判の中華製のコバ磨きビットも購入しました。

どうです?バランスがちょっと気になりますよね笑

でも、ちゃんとコボ磨きはしてくれるので持っていて損はない買い物だと思います。

このビットの溝幅は3mm−5mm−7mm

厚みのある革のコバには最適でした。

デカいですが笑

ちなみに、ビットを購入する際に軸棒3mmとか2.35mmという言葉に遭遇します。

これはミニールーターの先端に装着する際のコレットチャックの治具の直径を表しています。

例えば、ミニルーターによってはφ2.35mmの物しか装着できない場合があるので注意して選んでください。

製品によってはそれぞれのコレットチャックが付属されてる物もあります。

左からφ1.0mm/2.35mm/3.0mmです。

このモデルのミニルーターにはコレットチャックが3種類付属していたので、私はビット軸棒φ3.0mmを購入しました。

取り付け方も簡単で、まずルーターに付いているカバーを外してから使いたいコレットチャックを差し込みます。

装着をしたらカバーを被せます。

最後はビットを差し込み、軸が動かないように付属のスパナで締めて完了です。

一般的な厚みの作品作りには先端は小振りな方が使いやすいのは間違いないです。

電動ミニルーターのおかげで手作業で行っていたコバ磨きの時間短縮が叶い、量産作業が捗っています。

この枚数も今までは数時間かけて行っていたのが数十分で終了。

まさに神道具!

買って良かったアイテムでした。(もっと早く買っていれば良かったと同時に思いましたw)

あると便利なオプションアイテム

これ何か分かりますか?

答えはこちら↓

ルーターを固定してフリーで使えるフレキシブルスタンドです。

この画像だけ見ると便利そうに見えますが、実際は難点がありまして素材がプラスチック製ということもあり、軸が動いてクルクルしてしまいます。何かしら工夫が必要です。

あと、革小物程度なら従来通り片手でミニルーターを持ちながら作業した方が効率は良いかも知れません。

もう一つ最後に、これもAmazonのレビューにも記載されてましたが、付属のクランプの幅が異常に広く40mm以上あるテーブルじゃないと固定できません。

なので私は一枚ゴム板を噛ませて、クランプにもちょっとした細工を施しました。

この商品自体はコバ磨きルーター固定として絶対的に必要な物かどうかは使う人次第かと思いますが、購入してしまったので紹介しました。

参考になれば幸いです。

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↓ここで紹介していた道具工具はこちらです。

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