SDGS持続可能な社会に向けた取り組みが今地球規模で動いてますが、近い将来もしかすると牛肉の消費も減少してきたりすれば、そこから生まれる副産物である皮も少なくなり、ヌメ革を作れなくなる時代がくるのではないかなと思う。
この辺の話に関しては過去BLOGに書いてますのご参照ください。
だからこそ、少しでも余った革やハギレを利用してヌメ革製品を楽しんでもらう事も作り手として大事なこと。
今回は昨年からマウスやトレイでご好評を頂いていた昭南ヌメのベンズの余りを使ってカードスタンドを作りました。
ハギレでカードスタンド
いたってシンプルです。
それでは参りましょう!
必要な材料は厚み最低でも3.5mm以上のサドルレザーをお使いください。
今回はこちらで紹介しているヌメ革は4.5mmのベンズ部分を使用しています。
ベンズとは何か気になる方はこちらも合わせて参照ください。
関連記事
まずは5cm×2.5cmの型紙を用紙して幅3.5cmの切れ込みと穴をあけます。
型紙にそってケガキます。
裁断(角度に気を付けましょう)
切り出し終わり!
丸い印の所はポンチを使って穴をあけます。
こんな感じになります。
切れ込みを入れます
革包丁でザクリ。
出来ました。
最後にヘリ落とし
後はコバを磨いて完成です。
革の可塑性
このブログでも何度も紹介してますが、ヌメ革には濡れてカタチが変形すると乾いた時にその形状を保つ可塑性(かそせい)という特徴があるのです。
ちなみに今回のアイテムに使用している革は昭南ヌメのベンズ部位で厚み4.5mmです。
次はその特性を生かす工程です。
水の中に革を入れます。
水道で水をかけてもいいのですが、より浸透させるためにもお水に漬け込むことをお勧めします。
革はお水を吸うとシュワシュワと音がするので、しなくなるまで漬け込みましょう。
しっかりと水分を吸わせます。
漬け込みが終わったら取り出して余分な水分は取ります。
濡らして動かして固めると・・・
カタチを整えたら後は乾くのを待つだけ。